DEATH NOTE アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件

はい。友達が貸してくれたので読んでみました。いやー特に期待せず読み始めていったのですが、途中からグングン面白くなって加速、あっという間に読み終えてしまいました。　amazonのレビュー見る限り賛否両論の様ですが、私はかなり好きです。みごとに騙されました。いい意味で悔しい。もう原作知ってる人は全員騙される様に出来てるね(笑)

(　以下ネタバレ含むかどうか分からない　)
それにしても竜崎ルエの変態っぷりには笑った。ナオミの程よいツッコミにも。
多少新キャラの設定に無理ある感は否めないけれど･･･目を落とす死神とかどんなだよ。
まさか語り手がメロとは！でも「僕は旧世界のかませ犬、犬死のベストドレッサー」という自己紹介からしてメロ死後にこの手記を書いてる形になるのか･･･それとBが生涯誰にも話したことが無いはずの「死神の目」保有を知っている点でもそう。でも不思議とあんまし違和感無いからこれはこれでいいのか。

疑問点といえばもうひとつ、メロはBはLと会った事が無いみたいに言っていたけれど、おそらくそれは無いと思うんだけれどな。でないと何故BがあんなにもLに似た行動を取れるのか(糖分過剰摂取、隈、猫背、座り方、%にこだわる台詞)の説明がつかない。わざわざBが化粧してる場面まであったし(きっとクマを描いているんだろうな)。あとは竜崎ルエという偽名。ルエ。Lの本名の逆読み。まあ三歩譲って会ったことは無いにせよ、Lの顔を「Lとして」見た事は少なくともあるわけだ。

Lがカポエラを使えるようになったのは南空ナオミがきっかけというのもオイシかったです。ナオミの「私がカポエラ使いだと知るのはLと犯人のみ。竜崎＝Lではないから竜崎は犯人。｣っていうのは正に読者の盲点を突いた推理だなーと。読者はたぶん、真逆だと思ってるからね。それにしても・・
「Bが攻めで、Lが受け」←この一行は狙いすぎだろと思った。
つか抜いた方が文脈的に良い気がするのに、なぜわざわざ･･･まさしくその名のとおりBLっていいたいんですか。すごいギャグだ。

･･･とまあ色々言ってますが今回は本当に楽しみました。
というより執筆時間自体もあまり余裕が無かったと思われるので、矛盾点にツッコミまくるのは野暮というものですね。
竜崎はLとしてもBとしても楽しめたし、一粒で２度おいしくって良かったです。
色々と続編要素も出てきたことだし。ゼヒとも作って頂きたいです。
今回はL本人の活躍が少なかったので、是非続編ではバリバリ活躍でお願いしたい。
あと最後に、今回このノベライズを読む機会を与えてくれた某友人に深く感謝。

それにしても乙一さん、ジョジョ四部ﾉﾍﾞﾗｲｽﾞマダー？
→[外部リンク]乙一、「破棄した原稿は２千枚以上」ジョジョノベライズの現状を語る